2020年 教育改革でここが変わる!?記述を重視?
教育改革でこう変わる!?記述を重視?
現在のセンター試験では5教科ともマークシート方式となっていますが、2020年の教育改革で取り入れられる大学入試共通テストでは記述式の問題が増えていきます。
英語でも「聞く」「読む」「書く」「話す」の4技能を測るため、民間の資格・検定試験の結果が大学入試として採用されることから、5教科すべてにおいてマークシートによる選択問題に加え記述式問題が出題されるというわけです。
国語では3問の記述問題があり、それぞれ30文字・50文字・120文字の記述が求められ、評価はマークシート問題とは別配点となりそうです。現段階では、評価は小問ごと+記述問題全体での総合評価が段階別評価として4段階または5段階であらわされる可能性が高くなっています。
数学の記述問題は「数学T」の範囲からマークシート問題と混在して3問が出題される予定で、評価は国語のように記述だけの段階別評価という形ではなく、マークシート問題と同じ位置づけですべて合わせての配点が行われる予定です。
試験の時間もそれぞれ少し長くなり、センター試験の国語は80分間ですが100分間に変更され、数学もセンター試験では60分だったものが70分になることが決まっています
記述式の問題を加えることで、センター試験のように知識重視の詰め込み学習だけでなく、自分で考える力や問題解決能力・判断力・日ごろからいろいろなことにアンテナを張り巡らせる好奇心などが必要になってきます。
そのため、大学入試が変わることで小学校から高校までの学校生活で学ぶべきことも変わりますね。みんなで同じ答えを暗記して暗記さえしておけば高得点が取れるテストではなく、主体性を持って学ぶことや他人とのディスカッションにより多くの意見を処理できる能力を身につけ、テストでもそのような能力を測ることができる記述問題が含まれるテストを受けることになるでしょう。
もちろん、思考力を高めるためには基礎となる「知識」も絶対に必要です!
ですから、大学入試共通テストへの変化を安心して受け入れるために、子どもたちには詰め込みの知識ではなく、考えながら楽しんで学ぶことで自ら知識を吸収していけるようになってほしいものです。2020年の教育改革によって、子どもたちの学習に対する考え方が良い方向に変わっていけばいいですね。